vol.2 ライフスタイルに合う住まいを「団地リノベ」で気軽に実現! 

「そろそろ家を購入しようかな」と思ったとき、あなたならどんな選択肢を思い浮かべますか?「高くてもやっぱり新築」「リノベーション済みの中古マンション」など、さまざまな選択があるでしょう。では、「団地を購入してリノベーション」というのはいかがでしょうか。

実は今、団地の分譲物件を格安で購入し、リノベーションして暮らす人が増えています。もちろん、明舞団地も例外ではありません。今回は、明舞団地における「団地リノベーション」への取り組みについてご紹介します。

驚くほど低予算で
理想の住まいをつくる

明舞団地には、戸建て住宅と集合住宅が混在し、それぞれに分譲物件と賃貸物件があります。そのうち、各戸の持ち主が異なる分譲の集合住宅(マンション)については、多様な人々が暮らしていることから、老朽化しても建て替えなどの合意形成が難しく、今後、空き家の増加等が心配されています。

そういった物件は、安ければ一戸あたり100〜200万円ほどで購入が可能(平成30年12月現在)。物件そのものよりもリノベーション工事に予算の比重を置くことができ、他の地域で中古マンションを購入してリフォームするより、うんと安い予算で自分のライフスタイルにあった住まいづくりをかなえられます。

“団地リノベ”が気になる人に!
「明舞リノベ学校」を開催

こうした“団地リノベーション”に興味を持つ人へ向けて、明舞団地では「明舞リノベ学校」という講座がスタート。リノベーション事業者による、実際の物件を見ながらのレクチャーなので、団地リノベーションの“リアル”を体感して学ぶことができます。

「明舞リノベ学校」の募集告知。実際に明舞で物件を購入した家主さんの厚意で、実際の物件を見てリノベーションを行う過程を体感しながら学ぶことができます。

今回の「明舞リノベ学校」は、2018年10月から、約半年かけて開講。明舞団地で25年暮らす60代の方や、空き家活用について学ぶ20代の学生さんなど、毎回約20名が参加しています。

参加したみなさんの多くが、将来的にリノベーションを検討している人。現在の自宅だったり、新たに団地を購入予定だったりと、明舞団地の物件とは限りませんが、「DIYでどこまでできるのかを知りたい」「これからはリノベの時代だと思うので勉強したい」など、みなさんかなり意欲的です。

まずは、リノベーションのプロ・㈱フロッグハウスの清水講師より、団地リノベーションについて座学で学びました。

 

物件を見ながら疑問をぶつけ
「自由度の高さ」を実感

実際にこれからリノベーションを行う予定の物件を現地で見ながら、「この壁を撤去して隣の部屋と一室使いができるのか?」「鴨居が低いけれど変更は可能なのか?」など、その場で浮かぶ疑問をプロの講師に投げかけ、リノベーションでどこまで好きなように変えられるのかをリアルに感じることができました。

リノベ—ション予定の物件を実際に見ながら、参加者のみなさんが気になる疑問をぶつけていきます。

今回の物件は、なんとメゾネットタイプ※。「明舞団地にメゾネットタイプがあるなんて知りませんでした」と、希少な間取りに興奮気味の参加者も。(※マンションの部屋の中に階段があり、住戸内が二層に分かれている住宅)

「寒そう」「不便そう」と心配する声が多かったお風呂場ですが、「一番小さいユニットバスをギリギリ入れられる広さ」と教えてもらい、みなさん少し安心。

実際にリノベーション施工を行うプロの講師からさまざまな話を聞き、「思ったよりも自由度が高い」「業者にお任せかと思っていたが、依頼者の好みで自分色にできると知った」など、参加者のみなさんの中での明舞団地や団地リノベーションに対するハードルが少し下がったようです。

明舞団地内を実際に歩いて移動。「徒歩圏内に商業施設があり、意外と利便性が高そう」、「エレベーターがない団地が多く不便そう」などの意見が出ていました。

リノベ学校では今後、参加者でこの物件のリノベプランを考えたり、団地リノベに関する金融面の講座を受けたりと、実際にリノベーションを行うためのさまざまな知識を深めていき、プログラムの最後には、初回に見学したメゾネット住宅のリノベ後の姿も見学予定です。どのようなプランが誕生するのか、今から楽しみですね。

「住む」だけじゃない、
「店を持つ」という可能性も

また、住むための団地リノベーションだけではなく、長屋タイプの団地を購入・リノベーションをして、「自分の店を持つ」という夢を実現している人もいます。

店舗を持つことは予算的にもとてもハードルが高いイメージですが、団地の空き物件を活用すれば、初期費用を抑えながら自分らしいお店を開く可能性を探ることもできます。

今回のシリーズ記事の中では、長屋タイプの団地をリノベーションしたパン屋「ととや」さんへのインタビューも予定していますので、ご期待ください。

長屋タイプの団地をリノベーションしたパン屋「ととや」さん。

<ライター:村崎 恭子>

 

 

 

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